2010年03月04日

江戸城支えた「伊豆石」を観光資源に

 江戸城の石垣に使われた「伊豆石」の採掘場跡が現在も静岡県の伊豆半島東部の山中に残っている。付近の住民らは「石丁場」(採石場)を保存し、観光資源に利用しようと運動を活発化させている。

 平成20年4月、江戸城の石垣建築のための石丁場を持つ熱海市、伊東市、東伊豆町の住民らでつくる「豆州江戸城石丁場遺跡保存・活用ネットワーク」が結成された。

 同ネットワークによると、「伊豆石」は「柔らかすぎず硬すぎず、加工しやすくて丈夫」という特徴がある。伊豆半島という海上輸送に適した場所にあったことからも、徳川家康が江戸城に入城してから三代、約30年間にわたって行われた江戸城の大改築の際、石垣に使用されたという。

 石丁場遺跡に残る石垣用の石には、城の普請に動員された各大名家の刻印がある。同ネットワークの森篤事務局長は「江戸時代初期の幕府と大名の関係を知る歴史資料になる。しかし、まだすべてが解明されているとはいえず、これからが面白い分野になるのではないか」と話している。

 遺跡群は地元の自治体も全容の解明に取り組み、県や文化庁と国史跡への指定を目指しているという。
(産経ニュース 2010年3月4日)


伊豆に住んでいる方で、「伊豆石」知っている方ってどれくらいいるんだろう…。

わたくしは、名前だけは聞いたことあるだけ。
露天風呂に伊豆石を使っている旅館さんがあるのを知っているくらい。

どこで取れる石で、どんな特徴のある石で、どんな歴史のある石かはまったく知りませんでした(^_^;)。


江戸城の石垣に使われたという歴史と関連した商品や体験ができるとおもしろいですね。


7日14時から、豆州江戸城石丁場遺跡保存・活用ネットワーク主催の「伊豆半島 江戸城石丁場遺跡フォーラム」が伊東市宇佐美の「宇佐見コミュニティーセンター」で開かれ、小和田哲男・静岡大学名誉教授による講演のほか、詩人のアーサー・ビナード氏らによるパネルディスカッションが行われ、保存・活用の方法を模索するとのこと。入場は無料。

問い合わせ先:豆州江戸城石丁場遺跡保存・活用ネットワーク事務局 tel.0557-48-9534  

Posted by 川口直志(a.k.a. しるば) at 11:25
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